SHOP CHANNEL ショップチャンネル

＜和晒（わざらし）プレミアムガーゼ＞より、背中が当たる表地に日本有数の繊維産地三河地方で織られた三河木綿の２重ガーゼを使用した敷きパッドのご紹介です。

＜製造・加工工程＞
■和晒加工：
綿から不純物を取り除き、白く漂白する作業を“晒”と呼びます。晒には“洋晒”と“和晒”があり、現在は生産性を重視した洋晒が主流となっています。
和晒は生地をたたみながらテンションをかけない状態で専用の釜に入れ、最小限の薬品と天然水の中に漬け込んで４日間かけて仕上げます。
１日目は糊抜き（生地生産時に糸に付けた糊を取る）、２日目は精練（綿に付いた汚れやカスを取り除く）、３日目は晒漂白（色を抜いて白くする）、４日目は化粧晒（晒漂白後の生地を中和する）、以上の工程となります。
大釜の中では生地は静かに寝かせた状態ですが、使用する天然水と薬剤はゆっくりと上から下へと循環させており、場所によってムラができないようにしています。繊維一本一本の形状を壊さないため、ふっくら柔らかく仕上がり、バルキー性（生地に空気を含む）が向上します。
ガーゼは洗濯後、お肌になじむような風合いになっていきますが、決して効率的とはいえない工程を経ているからこその本商品独特の風合いも特徴の一つです。
江戸時代の古くより日本に伝わる技法ですが、生産性を求める時代背景により現在では数社しか工場はありません。庄内川の辺りにある工場で地下水を利用して加工を行っています。
■柔らか３段加工：
和晒加工したガーゼに、さらに“椿シルクプロテイン加工”と“カムフィット（もみ）加工”をプラスしたプレミアム仕様となっています。
和晒加工、椿シルクプロテイン加工、カムフィット（もみ）加工を“柔らか３段加工”と呼び、三河木綿ガーゼと柔らか３段加工の組み合わせは至福の柔らかさです。
椿シルクプロテイン加工は、天然素材を主成分とする柔軟加工で、椿オイル独特のなめらかな肌触りをプラスします。薬剤の入った水槽を通すことによって、椿油とシルクプロテイン由来のアミノ酸が繊維の表面に付着して、独特のすべすべとした柔軟性を生み出します。
カムフィット（もみ）加工は、従来防縮加工として使用されますが、本品は揉みほぐすことにより生地のストレスを和らげて柔らかくする効果を出しました。
分厚いゴムに沿わせる形で生地を流し、ゴムを収縮させることで、生地も収縮しながら揉みほぐされ、柔らかくトロトロの触感へと変化していきます。
＜三河産の２重ガーゼ＞
三河地方は江戸時代から綿織物の産地として栄えてきた日本有数の繊維産地です。中でも柔らかいガーゼ素材を作る技術には自信を持っています。その三河地方の認定された工場で織られた三河木綿の２重ガーゼを表地（背中に当たる部分）に使用しました。
背中に当たる部分に通気性の良いガーゼ素材を使用することで、夏場の睡眠で一番汗をかく背中の熱や湿気を放出し、ムレ感を軽減させます。
本品に使用している２重ガーゼは表地と裏地で糸の太さや打ち込みの本数を変えています。表地は糸が太く、打ち込みのあまい方を採用することで通気性の良い敷きパッドに仕上がりました。