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  • 第12回松本愼二さん編
  • (株)松本真珠
    代表取締役会長
    松本愼二さん SINZI MATUMOTO

PROFILE

まつもと しんじさん

自然豊かな環境のもと、私たち生産者の手によって育まれた無調色真珠。その本来の美しさや個性を一人でも多くの人々に伝えてゆきたいと考えております。

「儲けること」が商いの目的ではない商いは儲けようと思えばいくらでも儲かる方法もあると思います。でもそれでは絶対にお客様との未来はない。お客様はいつも真剣にお買い物をしているのだから、私共も真剣に商いをしています。

海を相手に仕事を始めて実感した自然の過酷さ松本真珠は父親が立ち上げた会社です。4人兄弟の次男坊として愛媛県宇和島で生まれ育ち、父親の引退後は兄が養殖業を、私が加工業を営んでいました。真珠が採れるアコヤ貝の養殖が盛んな宇和島でも、真珠の選別から穴開け、製品化までを一貫して行える会社はウチくらいしかありません。養殖業も加工業も順調だったのですが、兄が急死したことで私が養殖業も引き継ぐことに。その直後から養殖業が急転。全国の漁場でアコヤ貝が死滅する異常事態が発生したのです。そこからが地獄の日々でした。貝が育たず、宇和島近辺の海だけで800軒ほどあった同業者が最終的に200軒ほどに減ってしまうくらい養殖不況が深刻化しました。ウチはなんとか踏みとどまろうと数年かけてさまざまな対策を打ったけれども、どれも全然ダメでした。自然を相手にすることがどういうことなのか、この時に身に染みて感じました。

どん底の状況でも希望を持ち続けた養殖不況に見舞われるまで、従業員は60人くらいいたのかな。
でも状況が悪くなってから給料も払えず、最後まで残ったのは14、5人。
家ではお湯が出なくて真冬に冷水を浴びたり、水道代が払えなくて水が止まったりしたこともあります(笑)。それでも、家族や従業員、周りの皆さんが前向きな気持ちを忘れず、支えてくれてなんとか持ち直してきたんです。このころは確かに辛かったけれど、希望は捨てませんでした。登山はとても苦しいけれど、山頂までたどり着いた人にしか達成感は味わえない。それと同じように、きっとこの辛さを乗り越えれば見える景色がある、と思い諦めずに頑張ったからこそ今があります。

ショップチャンネルが会社の意識を大きく変えたお客様から手紙や電話をいただけることがこんなにも励みになるとは思いもしませんでした。お客様に「届いた商品は良いのに、ケースが安っぽく残念だった」とご指摘をいただき、ケースの大切さに気付かされたこともあります。ショップチャンネルさんの厳しい品質チェックのおかげで、社員全員の品質管理への意識がどんどん高くなっていきました。
出荷間際になって品質に納得ができなくて、1000本以上の商品を差し替えたこともありました。真珠の品質や大きさも、一つひとつ徹底してチェックしているので今では商品に対して揺ぎ無い自信があります。

自然と調和しながら、お客様に喜ばれる商品を 宇和島から出張で東京に来るたびに、毎朝散歩をするのが習慣です。
先日は神田明神や浅草寺など何ヶ所も回って、10数kmも歩いてしまいました!
明治神宮や浜離宮といった緑豊かな庭園も素晴らしい。自然への畏敬の念を抱きながら歩いています。仕事でも自然との調和や共存を心がけ、海の環境を守る活動をしているところです。それが結果的にお客様に喜んでいただける商品をお届けすることに繋がりますから。

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