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• 調理シーン

料理を通して“意味のある活動”をしたい！料理の世界に戻ってきてからは「私が作りたい料理を作る」と決意して、“毎日食べられる中華料理”や“家庭で簡単に作れる中華料理”をテーマに、昆布だしやかつおだしなどと合わせて栄養満点で日本人の舌に合うような料理を作っていました。それだけでなく、せっかく料理に携わっているのだからこそ「意味があることをしたい」とずっと考えていて、いろいろ幅広く活動もしています。料理教室を始めたのも料理を作る楽しさを知ってほしいと思ったからですし、規格外とされる流通できない野菜を使った「未利用野菜プロジェクト」を行っているのも、食材を大切にしたいから。ショップチャンネルさんとは、冷凍食品に対する“手抜き料理”のイメージを払拭する商品を作っています。忙しいお母さんは毎日のレシピを考えるのも大変なので、「そんな時には安心・安全なうえに栄養満点な冷凍食品を使ってもいいんだよ」と伝えていきたいですね。

子どもから学ぶ料理の大切な本質毎日息をつく暇もないくらい忙しい中で、今一番大切にしているのが家族との時間。特に５歳になる息子からは学ぶことがたくさんあるんですよ。料理人の子どもなので舌が肥えているはずなのに、「何が一番好き？」と尋ねた時、あまり作ったことのない「わかめご飯！」と答えたことがあったんです。「どうしてかな？」と考えたら、保育園で食べたわかめご飯のことで、保育園のみんなと一緒に食べたご飯が、息子にとってはすごくおいしかったんだなと気づいて「ただ味のおいしい料理を作れば良いわけではないんだ……」と、とても勉強になりましたね。料理は手作りなら良いというわけではなく、食べる環境によっても幸福の感じ方は違うんだと教わりました。

• 家族と過ごす時間は大切

• 銀座店オープン時

赤ちゃんから高齢者まで幸せを感じる料理を作り続けたい今、“意味のある活動”の一環で、食育や子ども食堂などさまざまなことに取り組んでいますが、高齢者の食事も大切にしていきたいと考えています。食事は高齢者の方の楽しみの一つであるので、未利用野菜を活用するなどして、おいしく栄養満点な介護食を作りたいです。それだけでなく、複雑な旨みを感じ取れる日本人の味覚を後世にも残していくため、旨みにこだわった離乳食も開発して、赤ちゃんから高齢者まで一口で幸せを感じる料理を作り続けていきたいですね。