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  • 第52回松井直美さん編
  • HILLS AVENUE
    チーフデザイナー
    松井直美さん NAOMI MATSUI

PROFILE

まつい なおみさん

生まれた時から靴に囲まれて育ち、本には「お洒落は我慢」と書いていた。本格的に靴に向きあった時、それなら自分で作ろうと。
お洒落で楽な靴を目指し、 毎日靴作りに没頭中。
人が喜ぶ事が好き。ときめく靴を届けます。

正解のない靴作りに魅了され、今もまだまだ修行中父の姿を見ていながら、子どものころは靴作りをやろうとも思わなかったのに、気づいたらすっかり夢中になっていました。今なお正解のない靴作りの世界を突き進みながら、まだまだ修行中です。ウェーブソールをより多くのお客様に楽しんでいただきたいから、私自身がこれからも成長し続けていきたいです。

青山通りがきっかけで新しい世界が広がった私の人生は、父親に連れていかれた東京で、青山通りを歩いた時に変わったのだと思います。当時私は進路の決断を迫られた女子高生でした。特にやりたいことがあるわけでもなく進路に悩んでいた時に、靴のメーカーを営んでいた父親が、東京のファッションイラストレーターさんを紹介してくれることになったのです。挨拶のために父親に連れていかれた東京で、初めて青山通りを歩いた時に「私は大阪で何を見とったんや!」と身体中に電撃が走るくらいの衝撃を受け、東京のデザイン学校で学ぶことを決意しました。
しかし、その専門学校でも、ファッション業界の就職先にあまり興味がもてなかった私は、また就職活動で悩むことに。
その時、なぜか「そうだ、本場イタリアに行こう!」と思い立ち、イタリアに留学することになりました。イタリア語はもちろんわかりません。イタリアに到着した初日、泊まる場所もないような状態でしたが、「何とかなる!」と思い行動に移した甲斐あって、たくましく乗り切ることができました(笑)

「ウェーブソール」の履きこなしはお客様が上級者カジュアルなシーンでしか使えないと思っていたウェーブソールが、「フォーマルでも使えるやん」と知ったのは、お客様のおかげです。ある日、うちの靴を履いてブランドスーツをビシッと着こなしているお客様を見て、「え??そんな着こなしあり?」とびっくり。そして、それを見た父親も、ウェーブソールでリボン付きの可愛いパンプスを試作して、私の固定観念を打ち破ったんです。
靴用ベルトも、友人が「靴が緩くなったからベルトを作って」と軽く言った一言がずっと気になって、作ってしまいました。誰か靴で悩んでいる人の声を聞いたら、それを解決したいと思うし、そうするのが私の仕事なので、何でもやってしまいます。頼られたら断れない性格なんです。

心を癒すために訪れたスリランカが運命の場所にバリバリ仕事に邁進して、自分は神経が太いと思っていたのに、実は繊細だと自覚したのは、36歳で心労で倒れた時でした。父親から社長職を引き継いだのですが、従業員の生活を守るという責任の重さに、心と体がついてきてくれませんでした。もともとアーユルヴェーダに興味がありましたし、スリランカにも行きたいと思っていたので、1週間だけ休みをもらってスリランカへ心を癒しに行きました。
なんと、そこで出会ったのが今の旦那。何も言わずに隣にいてくれただけで心が落ち着いて、私の心が癒されていくのを実感しました。遠距離恋愛を経て国際結婚をして文化の違いに頭を抱えたこともありますが、かわいい娘も授かり、今ではにぎやかで楽しい毎日を過ごしています。

常に新しいセンスを取り入れ、磨き続けたい「HILLS AVENUE」は、これからもっと若い世代のお客様にも提案できる靴をそろえる必要があります。現在、職場でのパンプスやヒール着用に課題を投げかける動きなどもありますが、働く女性は靴に関してたくさんの悩みを抱えています。そういった問題にご提案できる靴を私たちは持っているのです。だからこそ常に新しいセンスを取り入れながらさらにデザイン性を高め、幅広いお客様に響く商品をお届けできるよう、自分を高め続けていきたいと考えています。

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