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- 第15回加賀三枝さん編
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(株)篠原化学 取締役専務 加賀三枝さん MIE KAGA
PROFILE
かが みえさん
マットレス加工を営む戦中派の厳しい両親のもと、寝具製造のスパルタ教育を受ける。世界の寝具展示会を視察する中、その奥深い魅力に開眼。これまでに培った経験と人脈を活かし私ならではのスペシャルな寝具をご紹介させて頂きます。
寝具を通してお客様の人生を豊かにすることが使命睡眠は三大欲求の一つ。健康でいるために毎日欠かせない習慣です。私は寝具を通してお客様の健康をサポートし、結果的にその方の人生を豊かにするという使命を持ってカメラの前に立っています。企業としての利益は二の次、お客様にはよい眠りを通して幸せを実感していただきたいです。
モノを作る喜びから、人と出会う喜びに変わった篠原化学は父が立ち上げた会社なので、寝具は幼いころから身近な存在でした。私が幼いころは大量生産の時代。朝から晩までずっと忙しく仕事をしていた父と母を見て、私もいつしか手伝いたいという思いが募り、作業を手伝うようになりました。もともと絵を描くのが大好きでしたが、小学６年生くらいの時に描いたイラストが子ども用枕のラベルに採用されたのがデビュー作。その後、初めて工業用ミシンを使った時に、その性能の高さに興奮してモノ作りの喜びを味わったのが中高生の時でした。モノを作る楽しさや喜びを子どものころから知っていたことは、私の宝物になっています。でも、本当の意味で「喜び」を知ったのは、本格的にこの仕事を始めてお客様やお取引先の皆さんと繋がれるようになってから。私が作った商品に対してお客様から反響があった時、「なんて楽しいのだろう！」とモノを作るだけではない楽しさと喜びを知りました。
寝具は日用品。だからこそ良い商品を一人でも多くの方に使ってほしい寝具は、たとえ高級品であっても日用品です。毎日使っていればいずれ傷んでしまいます。しかも寝具はお客様の健康を支えるもの。だからこそ良い商品を、高い費用を出せる方だけに使っていただくのではなく、広くいろんなお客様に使っていただきたいというのが私の信条です。そのためには「良い商品を手に届きやすいお値段で」お届けするための交渉力が必要だと思います。そして、商品を作る時は真剣勝負。自分でも「わがままだな」と思うくらいこだわりを持って作っています。お客様には「本当に良い商品ね」と感じていただきながら、今までにない心地よい眠りを体験していただきたい。そのためにも、期待以上の商品をお届けしたいと考えています。
商品への一番のこだわり使った感触を一番大切にしています。まずは肌に触れて気持ちいいかどうか、リラックスできるかどうか、そこを試します。それらが自分基準に合格したら次にチェックすべきは品質。品質の中には耐久性・利便性・安全性・美的センスなども含まれます。寝具はお洋服と同じで美しく機能的であるべきと考えています。
私は本気で毎回、商品化する前に自宅の寝室で最低３〜4ヶ月は試すようにしています。そしてこれは間違いない！と思う物をおすすめしています。
是非お客様にもお洋服を着替えるように季節に合わせた寝室のコーディネートも楽しんで頂きたいと思います。
仕事は自己実現の場私にとって仕事は自己実現の場です。お買い物をしている時も気づいたら「あ、この服の生地良いな。枕に使えないかな」と、ついつい寝具に繋げて考えてしまいます。趣味でウェイクボードをやっているときだけ仕事スイッチOFF、でも海から出たらすぐにスイッチが切り替わってしまって……。そうなるくらい仕事が生活の一部になっていますね。
嫌なことはできない性分なので、本当にこの仕事が好きなんだと思います。だからこそ、お客様のご意見を直接お聞きしたり、寝具が叶えてくれる喜びを共有できるこの仕事って素晴らしいし、貴重ですよね。その瞬間を感じたくて、頑張っている自分がいたりします。この喜びは自己満足の世界で留まることなく最終的にはお客様に幸せを感じて頂き、お客様の人生がより豊かになっていく事が目標です。これこそが私の目指す自己実現。皆様に喜んで頂ければこれほど嬉しいことはありません。