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SHOP CHANNEL ショップチャンネル

  • 第21回浅野雅己さん編
  • 浅野撚糸株式会社
    代表取締役社長
    浅野雅己さん MASAMI ASANO

PROFILE

あさの まさみさん

大学の教育学部卒業後地元の岐阜で小学校の教員になりました。4年間勤めた後、父の経営する浅野撚糸に入りました。小さな田舎の町工場ですが、世界一の「撚糸屋」をめざしています。

どん底から這い上がるには、ひたすら前に進むしかなかった日本の繊維産業が窮地に陥っている中、当社も一時期どん底まで落ちたことがあります。それが嘘のように今では「エアーかおる」が大ヒット。その経験をもとに、全国の中小企業のお役に立てるよう情報発信していくことが私の務めです。

一度は考えた店じまい。
それでも続ける決意をしたのは、妻が励ましてくれたから。
今でこそ多くのお客様にご支持をいただいている「エアーかおる」ですが、誕生までには多くの苦難が伴いました。もともとこの商品は、100年にわたってタオルを作っている老舗企業さんとの出会いがきっかけで誕生しました。両社で手を携え苦労しながら開発した生地を持って全国を回り営業しましたが、どこからも興味を持っていただけませんでした。どんどん借金だけが増え、いよいよ八方ふさがりに。営業のために訪れた東京で、同行した妻と入ったお寿司のチェーン店で「そろそろ限界かな……」と考えていたら、妻に「このお店に社員や協力工場のみんなを連れてまた食べに来たいから絶対に諦めたらダメ」と励まされたんです。その時にふっと「それなら自社ブランドを作ろう」という考えが浮かび、生まれたのが「エアーかおる」です。ブランドのロゴマークは、お寿司屋さんで私を叱咤激励してくれた時の妻の顔です。

ショップチャンネルのお客様が、タオルを全国に広げてくださった2008年春に出展した展示会でショップチャンネルのバイヤーさんと出会い、その年の秋に番組デビューしました。でも、商品が売れたのはデビューショーだけで、その後は全然売れませんでした。並行して、旅館やホテルに何千軒も足を運び営業しましたが、それも全敗。それでも「これからタオルを自分で選んで買う時代が来る」というバイヤーさんの言葉を励みに番組を見てくださっているお客様の前に立ち続け、ようやく売れるようになったのは3年目に入ってからでした。売れるまで本当に苦しい思いをしましたが、使っていただいたお客様が徐々にクチコミで評価をしてくださるようになり、今ではさまざまなメディアにも注目していただけるようになりました。これもすべては、ショップチャンネルのお客様が全国区へと成長させてくれたからです。

最上級のタオルの開発に挑戦したい商品を作る時にこだわっているのは「日本ならではのモノづくりをする」ということ。柔らかいタオルは世界中、どこにでもあります。そこに「吸水性」や「毛羽落ちしにくさ」「拭き心地」などの付加価値をつけて、「日本ならではの味」を表現していくことが大切だと思っています。これから私たちは、世界が絶対に真似のできない最上級のタオルを作りたいと考えています。ショップチャンネルはそういう挑戦をさせてくれる場なので、まずは番組を見てくださっているお客様にお届けしたいです。と同時に今後は、中小企業の代表として、この国の将来のために「日本のモノづくり」を真剣に考えていくような働きかけもしていきたいと考えています。

時間ができたら妻と過ごして恩返しつらい経験から這い上がってきた分、今、仕事をとても楽しいと感じています。父親や妻には相当苦労をかけてしまったので、時間ができた時は父親や妻に恩返しをしているところです。特に妻とは一緒に出掛けて恋人気分を楽しんでいます(笑)。今、うちの会社があるのも家族やお客様の支えがあったからこそ。特にショップチャンネルのお客様には、商品を全国に広げていただいたご恩がありますので、支えていただいたお客様のお声に応えるためにも、これからも良い商品を作り続けていきます。

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