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  • 第54回河合吾郎さん編
  • 株式会社はちや
    常務取締役・チーフデザイナー
    河合吾郎さん GORO KAWAI

PROFILE

かわい ごろうさん

1976年生まれ。18歳でイギリスへ留学しロンドン芸術大学で学ぶ。在学中から欧州各地で開催される展示会に足を運び、数多くのメーカーとデザインの開発を行う。株式会社はちや入社後は、ストーリー性の高いデザインで Think Bee!の世界観を創出。日々好奇心とパワフルなクリエーションを求めて世界各地を駆け巡ります。

作りたいのは、創造性あふれる「作品」「Think Bee! 」が作りたいのは、「商品」ではなく「作品」です。何者にも媚びない、ぶれない、独立不羈の精神が、こだわりの詰まった唯一無二の「作品」を生み出します。

生地に囲まれ、生地に触れて育った子ども時代弊社は創業から120年以上が経ちましたが、僕の幼少期に先代である父が「Think Bee! 」のブランドを立ち上げました。鹿児島で足袋の卸売りからスタートし、和装小物をメインで扱っていた会社でしたが、ヨーロッパのインテリアファブリックを輸入してバッグを作るようになったんです。会社が家のすぐ近くだったので、僕は学校から帰るといつも会社に行って遊んでいました。会社といっても当時は商店のような趣の町工場で、ちりめんでできた巾着袋や小物がたくさん積まれているような感じでした。そこが当時の僕の“遊び場”だったんです。子どもながらに大人の裁ちばさみを使い、お手伝いもしていました。そのおかげで手は傷だらけでしたが、楽しかったし腕前は一人前でしたよ。

18歳のイギリス留学で“世界”が身近なものに子どものころから会社の手伝いをする傍ら、中・高時代はラグビーに没頭していました。大学ラグビー強豪校への進学を目指していたのですが、夢破れ、それ以外考えていなかったので茫然自失状態でした。それで、クリエイティブな経験ができ、ラグビーもできるということで、イギリスの芸術系の大学に留学を決めました。
その学校は、ヨーロッパ各国やアジアから学生が集まるインターナショナルな環境で、ユニークな仲間ばかりでした。刺激的な環境で、親からも離れて、充実した学生生活を送りましたが、なにより、海外で父の仕事を手伝えたことが、一生モノの経験になりました。
父は頻繁にヨーロッパに新しい素材を探しに来ていて、そのたびに僕もイタリアやドイツ、ベルギーなどに飛んで、展示会に同行していました。商談にも同席させてもらい、生地のデザインを決めるミーティングを横で聞きながら、多くのことを父から学びました。
感受性の強い青春時代にこうした経験ができたことは、自分にとって大きかったですね。

毎日の習慣に、銭湯は欠かせない僕の毎日の習慣で欠かせないのが、銭湯のサウナです。毎晩、銭湯に出かけてサウナに入るんですが、最高のリフレッシュになります。いわゆるスーパー銭湯ではなく、こぢんまりした昔ながらの銭湯で、それがいいんです。銭湯のサウナには若者からお年寄りまでさまざまな人がいるけれど、そこでは誰もが平等な仲間。静かに汗をかきながら過ごす時間は、不思議な一体感が感じられるんですよね。

“チョコ作り”の道は、作品作りに通じる音楽鑑賞や映画鑑賞など趣味はいろいろありますが、“チョコレート作り”はかなり極めた趣味の一つ。好きが高じて手作りの技を磨き、今では本場の海外有名チョコレート店にもひけを取らないレベルと自負しています(笑)。チョコレートもいろいろありますが、僕は子ども達が大好きな日本のお菓子メーカーの商品から、海外の有名ブランドのものまで幅広く楽しみます。すべてに言えることですが、僕は偏った趣味に固執するのは好きじゃない。名店の味もB級グルメの良さも分かる人間でいたいのです。これは仕事にも通じるもので、高級素材だけにこだわらず、新しい魅力的な素材を取り入れるなど、ブランド志向だけにとらわれないモノづくりをしています。
作品作りは一筋縄ではいきません。インスピレーションが湧かず「できない時はできない」と正直にいうこともあります。
それでも、ぶれずにクリエイティブにこだわるスタイルを貫いて、これからも魅力的な作品をお客様にお届けしていきたいです。

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