「長崎べっ甲」は伝統工芸品に指定されているんですね。

はい。「長崎べっ甲」は長崎市や諫早市を中心として生産される「べっ甲細工製品」で平成29年1月に経済産業省より伝統工芸品に指定されました。その歴史と伝統に培われた技術・技能を多くの方に知っていただき、伝承して行く事に尽力しております。「長崎べっ甲」の特徴は厚みや色合いなどを手作業により丹念に調整し、緻密で精巧な技法にあります。その高い技術力を活かしながらも現代感覚に合ったデザインのアクセサリーや蒔絵などを施した、より芸術性の高い作品と呼べるようなアクセサリーです。

ブランド誕生のきっかけを教えてください。

日本の伝統工芸のべっ甲をもっともっと沢山の方々に知っていただきたいと、ずっと思っておりました。その折に当時のショップチャンネルのジュエリーバイヤーがべっ甲の商材を探しているとお聞きして、宝石メーカー様からのご紹介をいただいて「べっこう堂」が誕生いたしました。

放送の反響はいかがでしたか？

20年前初めてのデビューショーの時に1時間の放送時間中、約50分で全ての商品がSOLD OUTとなり、自分でも何が起こっているのかわからないくらいに驚きました。また、街を歩いている時に「ショップチャンネルさんのべっ甲を販売されている方ですよね？」と話しかけられてびっくりしました。

以前ショップスターバリューに登場した際も大人気でしたよね。

はい。べっ甲メガネチェーンを5,500本販売させていただきました。手作りの為に本当に製作が大変でした。

今回の商品について教えてください。

今回ご紹介させていただくのは、オーソドックスですが、大変人気のあるべっ甲喜平チェーンネックレスです。べっ甲の中でも特に茨布模様の美しさを楽しんでいただけるように、しっかりと場面を取り、ボリューム感がありながらも、軽やかにご装用いただけるように仕上げました。茨布の色合いや模様は同じものが2つとないお客様だけのオリジナル商品となります。

商品を制作するうえで、苦労したことは何ですか？

やはり原料の確保や（素材が非常に少ない為）特に天然水モク（本水モク）や白甲の原材料の確保が大変です。また、オール手作りなので事前に製作し納期に対応できるように計画的に進めていくことは苦労します。特に喜平タイプのチェーンネックレスは手の指の感覚だけで曲げていくので、我々の自社工場でも一人の職人さんしかちゃんと曲げる事ができないくらい。そんな細やかさと経験値でしかこの製品は作ることができません。

どのようなコーディネートがオススメでしょうか？

初夏の柔らかなカットソーなどに合わせていただいて、茨布の色合いなどにより、軽やかでラグジュアリー感のある装いにしていただけます。カジュアルな日常から特別な日まで、全てのシーンでご使用いただきたいです。お母様からお嬢様まで、首元にキレイに沿って装用していただけましたら、このネックレス1本で大変ゴージャスになります。もし私が女性なら、白やベージュ等の無地のシャツの外側からネックレスを着用してみたいです。

「価値のあるもの」を日常に取り入れるって素敵ですよね。

自分にとって「価値のあるもの」を日常に取り入れて、心を豊かにおしゃれを楽しむことは、おしゃれの秘訣だと思います。

商品のアイディア・ヒントはどこから得ていますか？

女性雑誌は細かくチェックさせていただき、流行の服装に合うアクセサリーやネックレスの長さ、ブローチの大きさなどは常に意識しております。また、街を歩いている女性の装いも参考にさせていただいております。

スタッフに人気のアイテム、教えてください。

キャストやバイヤーなど幅広くお買い上げしていただいておりますが、本水モクのペンダントや立体花のブローチなどは人気がございました。

最後に、オンエアの見どころを教えてください。

2023年5月でべっこう堂は20周年。お客様のご愛顧のおかげで20年もべっ甲をご紹介させていただける事に心から感謝しております。また、バイヤーにも沢山のアイデアをいただいたり、ご迷惑をお掛けしました時にもご協力いただいた事も本当に感謝しかございません。感謝の気持ちで胸がいっぱいになると思いますが、頑張って今までの思いを少しでもお伝え出来たらと思います。

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