第一線で活躍するスタイリスト、石田さんがブランドをスタートしたきかっけは？

私がブランドを立ち上げた理由の一つに、年代別で着る服を決められることへの抵抗感。おしゃれをすることに、臆病になってしまった方たちに「年齢や体型を気にせずおしゃれを楽しんでほしい！」という想いがあります。「ウノ・ウノ・ドゥーエ」では、いくつになってもおしゃれを楽しみたい大人世代の女性に、シンプルなものやベーシックなものばかりではなく、一枚でおしゃれを演出できるデザインや着こなしを提案しています。

大人の魅力度をアップする着こなしのコツってありますか。

たとえば、美しいデコルテ。きれいな胸元は、大人の品の良い装いを作る要です。シーズンを問わず、どんな服にも合うサテンタンクトップは、ブランドスタッフの中でも人気のアイテムです。「ウノ・ウノ・ドゥーエ」では、どう着たらおしゃれに見えるか、自分らしく装えるか、何パターンにもアレンジできるコーディネートも含めてご紹介しています。

ウノ・ウノ・ドゥーエといえば、細見せも得意とするところですよね。

はい。着ていて楽、着心地が良いのにきれいに見えること。細く見せたいという思いに応えられるよう、着やせ効果を第一に。身体がきれいに見えるデザイン、素材選びを心がけています。

すべてのアイテムにお客様の声が、反映されているそうですね。

商品づくりにおいてのアイデアは、スタイリスとして出会った方々や接客をした方々から得ています。お客様の「こんなのが欲しい」「ここがこうだったら……」という声がすべてです。

石田さんは女性誌出身なんですよね。これまでどんな活動をされてきましたか。

文化出版局「装苑」編集部を経て、スタイリストとして独立しました。独立後は、（有）オフィス・ドゥーエを設立。雑誌、CM、ドラマ、アナウンサーなどの衣裳を担当するほか、大手百貨店でファッションコンサルティング、社員教育のファッションセミナーの講師を務めています。2016年にはセレクトショップをオープンしました。著書に26冊のコーディネート指南書があります。

そのキャリアが、ブランドでのお仕事や番組出演にも活かされている？

雑誌の編集、スタイリストとして45年の経験すべて。特に、装苑編集時代からファッションという感覚のものを言語化して説明する、という作業が今の仕事の基礎になっていると思います。

前回のオンエアショーも好評でしたね！　放送後の反響いかがでしたか？

ありがとうございます。放送中に購入できなかった方から、お問い合わせが多数あり、地方からのご来店もたくさんありました。嬉しいことに「次はいつ？」という質問も多くいただきました。

ウノ・ウノ・ドゥーエのお洋服を、どのように楽しんで欲しいですか？

「私には無理かも?」と思っている方にこそ、挑戦していただきたいです。そして、たくさんの方に褒めてもらって、自信を持って欲しいです。日本人が苦手な「大人って格好良いんだよ」と胸を張れる女性になりましょう！

人生のそしてブランドとしての夢や目標、目指していることは？

小さい約束を一つ一つ守ること。それから、おしゃれ迷子の方たちの駆け込み寺として、たくさんの方に会い、できる限り長く続けていきたいです。

最近愛用しているもの・ハマっているものってありますか？

コンサートやライブ、お芝居や歌舞伎にバレエなど、一流の人の一流の舞台を見て感動すること。それから、字を筆で書くことが好きで夜、寝る前に「字手紙」や「季礼文字」を書いています。頭が空っぽになり、リフレッシュできるんです。

石田さんが大切にされていることは？

人生は人とのご縁で成り立つもの。出逢った人すべての繋がりを大切にしています。

ファッションを楽しむ大人世代の女性にメッセージをお願いします。

洋服は見ているだけではわかりません。とにかく一度チャレンジしてみて下さい。そして「あらっ、ダメ……？」と思っても諦めないで。着こなしや、コーディネートで装いはどんどん変化します。アクセサリーをプラスしたり、靴を変えたり、ボタンを開けたり閉めたり……。自分に合うバランスが見つかるはずです。それを楽しむことが「おしゃれ上手」への第一歩です。