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Special Interview めききの人 ボサノヴァ歌手として
    今年でデビュー30周年を迎える小野リサさん。ブラジルと日本、ふたつの文化を行き来してきた小野さんに、“めききの力”を備えた女性として人生を豊かにする考え方を
    うかがいました。
素のままの自分が好きだから。
かたちではなく、心地いいほうへ。 小野リサ

心のおもむくまま、それが私らしいのかも。

 川が流れていくように、その時、感じた方向にいく。なにかを選ぶ時にも、自然と心がそちらのほうへ向いていくんです。生き方でこだわりがあるとしたら、素のままの自分でいることかしら。素直にすべてを受け止めたいんです。
 そんなふうに生きていて、「自分らしさ」というものをあまり強く意識したことはなかったんですが、考えてみるとブラジルで培われた感覚は、今も私の人生に大きく反映されているように思います。私はブラジルで生まれて、そのまま10歳までそこで過ごしました。移民が多い国で、肌の色も、髪の色もみんな違っている。それがおのおのの個性になっていて、生まれ持った自分の素の姿が大好きで、みんなもその個性を尊重する。そういうブラジルらしい価値観は、私の中にもしっかり根付いています。

(左)小野さん愛用のギターの1本。ギターも身につける物も、自分の価値観で見て使って心地よいものを選ぶ。(右)右はデビュー当時。左はお父さんが営んでいた四谷の店で、サンバやボサノヴァを歌っていた頃。

自分の軸はボサノヴァ、その選択に今も迷いはない。

 自然に、感じたままに生きていく。そんな中でボサノヴァ歌手へと人生が向いていったのにはきっかけがありました。それは、日本に移住してから、ホテルのラウンジで歌う仕事をいただいたこと。落ち着いて音楽とお酒を楽しみたい方が集う場所だからと言われて、ボサノヴァの曲を選んだんです。同じブラジル生まれの音楽でも、サンバはテンポの速い陽気なリズムが特徴。それをギターの音にのせて、いろんなハーモニーやエッセンスを加えて生まれたのがボサノヴァ。それまではどちらも歌っていましたが、その時に初めて、リスナーの方と自分の気持ちがピタリと合った感じがして、自分の歌はボサノヴァなんだって発見したんです。そこからずっと自分の軸は変わらない。迷ったことは一度もないですね。
 サンバももちろん嫌いなわけではないんです。でも、サンバなら、私は歌うよりも踊りたい(笑)。ブラジルではみんな、誰に習うわけでもなく自然とサンバを踊るようになるんですが、私もやっぱり血が騒ぐんですよ。でも歌うとなると、大きな声を出してエネルギッシュに歌うのは私には無理しているような感覚があったんです。それに対してボサノヴァは、自分でギターを弾いていても響きがとても気持ちいいなって。特にギターのメジャーセブンのコードが大好きなんですが、そういう心地よい音色をずっと聴きながら、歌を添えていくような感じ。ボサノヴァには理屈ではなく素のままの自分でいられるリズムがあるの。  

川の流れのように音楽の旅を続けながらまだ知らない世界を見てみたい。子供の頃から自然の中にいることが好きだったという小野さん。犬の散歩をしたりジョギングをしたり、時にはぼーっとしたりして。忙しい日々の中、自然を五感で感じながらよく河原で過ごしているそう。

 実は子どもの頃、母から「リサはシャイだから自分の気持ちを表現するのに音楽があるといいわよ」って言われたことがあって、その言葉は今でもずっと残っています。私にとっての音楽は、結局、母に言われた言葉そのものなんです。シンガーソングライターとは違って作詞作曲はしないけれど、どんな音楽にも一曲一曲にいろんなストーリーがあって、私はそのテーマを表現する代弁者のようなもの。誰かのストーリーではあるけれど、その中で自分の気持ちも表現できる。ただ、そんなシャイな性格だから、最初は、そもそも人前で歌うこと自体が恥ずかしくて。でも歌い終えた時に、リスナーの方が喜んでくださるんですよね。それは、自分のためだけに歌っていた時には味わえなかった醍醐味。特に忘れられないのが、小さなライブハウスで演奏した時の、ブラジルのサッカーチーム。こんなに喜んでくれるんだって驚いたことがあったんです。ああ、歌ってよかったなってすごく感じた瞬間で、やめられなくなりました。そういう瞬間をまた求めるように演奏しています。歌うことを通して、自分が感動した景色をみなさんと共有したいなって。そのことが、私の人生も豊かにしてくれているんです。

密度の濃い時間を大切にしたい。

 私の人生に大切なものはまずはギターです。ライブでも愛用しているギターは2000年くらいからずっと使っているもの。ギターって年月が経つにつれてだんだん音が変わっていくの。その変化に合わせて自分の歌も変わっていくような、そんな関係が理想的ですね。
 それから家族との繋がり、友人との繋がり。特に母として、子どもたちとは限られた時間でも密度の濃い時間を過ごしたい。子どもはどんどん成長していくから、たとえ1時間でもその瞬間にじっくりと向き合える、そんな時間を大切にしたいなって思うんです。
 あとは自然を感じること。ブラジルでも日本でも、私の人生で自然は常に身近にあるもの。自然には何か特別な力があるって思っています。この間は家族でトレッキングに行きました。自然の中を散歩するのも好きです。自然を五感で感じながら過ごしていると、すごくパワーをもらえます。
 そんな感じで、普段からけっこうアクティブなんです。日々の筋トレも欠かせないですし、旅行に行ったらダイビングをしたり自転車に乗ったり。オプショナルツアーが好きなんです(笑)。好奇心は旺盛なほう。まだ知らない世界を見てみたいなって思うんですよね。

歌うことを通して、自分が感動した景色を共有したいなって。
小野さんは今年でデビュー30周年。ニューヨークやブラジル、アジアなど世界中で公演を行っている。そんな小野さんの今の夢は、
全編を交響楽団と一緒に歌うコンサートをすること。

こだわる。受け入れる。それが今の私らしさに。

  理想の大人の女性は、強さがある人。そして、そのうしろに優しさがある人。そんなふうに自分もありたいなって思っています。でも、ミュージシャンとしては子どものような感性も大切にしていたいんです。音楽って、とても純粋なもの。だからぎゅうぎゅうにかたちをつけてしまうと、表現しにくいこともあるから。かといって、納得のいく演奏をするには、自分なりのかたちをイメージすることも大事なんですけどね。
 そんな私はまだ、大人の女性になりきっているとは言えないけれど(笑)、昨日よりも今日。今日よりも明日。成長を重ねていきたいと思っています。たとえばデビュー当時はブラジルの公用語でもあるポルトガル語にこだわっていましたが、今はポルトガル語に限らずいろんな言語で歌うようになり、それが歌手としての自分らしさにもなりました。そのきっかけになったのは10枚目のアルバム。作り終えた時にとても達成感があって、その時から深めるだけでなく、幅を広げてみようかなって思えたんです。そこからイタリアやフランス、いろんな分野の曲と出会い、専門家の方々と共演したり……私の音楽の旅はずっと続いています。そして、以前は近視眼的にすごく近くで見ていたものを、視野を広げて見られるようになったと思います。私にとっては、こだわったことも、反対に受け入れることも、どちらも必要なことだったんだって今は確信しています。それが今の自分をつくっているのだから。

Profile
おの りさ
ブラジル・サンパウロ生まれ。10歳までの幼少時代をブラジルで過ごし、日本へ。15歳からギターを弾きながら歌い始める。1989年デビュー。日本ゴールドディスク大賞「ジャズ部門」を4度受賞。2013年にはブラジル政府よりリオ・ブランコ国家勲章を授与されるなど、名実ともに、日本におけるボサノヴァの第一人者。

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